ドナルド・トランプ大統領が政府の独立機関である特別検察官局(OSC)のトップに指名したポール・イングラシア氏は、指名承認に向けた上院公聴会への出席を取りやめると表明し、事実上指名を辞退した。イングラシア氏を巡っては人種差別的・反ユダヤ主義的なメッセージのやり取りが報じられていた。共和党の上院議員の間でも反対する声が上がっており、この人事に承認の見込みがないことが明らかになっていた。イングラシア氏はソーシャルメディアへの投稿で「残念ながら現時点で共和党員から十分な支持が得られていない」とし、23日に予定されていた公聴会への出席を取りやめると述べた。ただ、指名そのものの辞退には言及しなかった。