米国が新たに課した制裁は、ロシアの低迷する戦争経済の柱を直撃し、トランプ政権発足以来初めてロシアへの圧力で欧州と足並みをそろえた。アナリストによると、米国がロシア最大の石油生産会社であるロスネフチとルクオイルを制裁対象に加えたことがどう影響するかは、三つの要因にかかっている。制裁がどれだけ順守されるか、インドと中国の主要市場の反応、ロシア政府が制裁を回避できるかどうかだ。RBCキャピタルマーケッツのグローバル商品戦略責任者ヘリマ・クロフト氏は顧客向けのメモで、米国による新たな制裁は「ロシアの戦費調達を断つための米国の動きとしては、これまでで最も重要なものだ」と指摘。「トランプ政権が今の言葉を実行に移せば、米資本市場へのアクセスを維持したい製油業者はロシア産原油を断念するだろう」と述べた。