米電気自動車(EV)大手テスラの最新の決算は、投資家が目下の最も差し迫った問題を解決するのにあまり役立たないだろう。世界一裕福な人をさらに裕福にすべきかという問題だ。テスラは22日、7-9月期の売上高が前年同期比約12%増の281億ドル(約4兆3000億円)だったと発表した。これはウォール街のコンセンサス予想を6%近く上回っており、ファクトセットのデータによれば、予想との差はここ4年余りで最大だ。それでも、テスラが既に同四半期の販売台数の急増を報告していたことを考えれば、売上高の増加は大きな衝撃を与えるものではなかった。テスラはこのところ、自動車製造以外にもいろいろと忙しい。同社は独自の人工知能(AI)用半導体や自動運転タクシー、人型ロボットの開発に取り組んでいる。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日の決算に関する電話説明会で、ロボットだけで「史上最大の製品」になる公算が大きいと語った。