ハリウッドの次なる大きな賭けの対象は極めて小さい。従来型の映画会社もスタートアップも、中国を席けんし米国など世界各地に広がりつつあるショートドラマに飛びついている。ショートドラマはスマートフォンを手放せない飽きっぽい視聴者向けに制作されているドラマで、60~90分の番組を短時間のエピソードに区切ったものが一般的だ。一つのエピソードの長さは1~3分で、視聴者のデバイスに縦に表示される。物語の展開は速く、演技と筋書きがわざとらしく、きわどいものもある。しかし非常にのめり込みやすく、テレビ局やストリーミングプラットフォームのドラマと比べて制作費が安い。ショートドラマの予算は一般的にシーズン全体で10万~25万ドル(約1500万~3800万円)。一方、もっときらびやかで、標準的な長さのドラマは制作するのに数百万ドルかかる。