ドナルド・トランプ米大統領は5日、自身が命じた関税が国庫収入をもたらしていると主張した。一方、政権の訟務長官は連邦最高裁判所で、トランプ氏の関税は国庫収入が目的ではないとして、これと矛盾する主張を行った。トランプ氏はマイアミで演説し、「私の関税は数千億ドルをもたらしており、そのおかげで今年の財政赤字は50%以上減る」とし、「50%削減する予定だ。25から50のどこかだが、50%に近い」と述べた。この数時間前、ジョン・サウアー訟務長官は最高裁で、トランプ氏の関税は連邦政府の歳入を増やすことを意図したものではなく、関税の結果として入ってくる資金は単に「付随的」なものだと述べた。この主張には、トランプ氏は行政権を通じて米国民に課税しており、議会に委ねるという憲法の規定に沿っていないとの原告側の主張に反論する意図がある。