米アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁(59)は12日、5年の任期が満了する来年2月末に退任すると発表した。ボスティック氏は3年前、上級職員の個人的な金融取引に適用される規則を順守していなかったことを明らかにし、調査を受けた。アトランタ連銀の取締役会は同氏を支持した。2021年には他の連銀総裁2人が財務諸表を巡って調査を受け、辞任した。FRBの監察官は昨年公表した報告書で、ボスティック氏がFRBの機密情報に基づいて行動した証拠は見つからなかったものの、そう見える行為をしたことでFRBの方針に違反したと指摘した。ボスティック氏は定年の65歳まであと6年間、同連銀総裁を務める資格があった。