中国政府の支援を受けたハッカー集団は9月に実行したサイバー攻撃で、米アンソロピックの人工知能(AI)技術を使って大手企業や外国政府への侵入を自動化していた。アンソロピックが13日に明らかにした。アンソロピックの脅威インテリジェンス責任者であるジェイコブ・クライン氏によると、9月の攻撃は数十の標的を対象としており、同社のサイバーセキュリティー調査担当者がこれまでに見たことのないレベルの自動化が行われていた。ハッカーは何年も前からAIを利用し、フィッシングメールの作成や、インターネット上の脆弱(ぜいじゃく)なシステムを特定するためのスキャンなど、個々のタスクを実行してきた。だが、今回のケースではサイバー攻撃の80%から90%が自動化されており、人間が介入したのはごく一部の意思決定ポイントだけだったと、クライン氏は指摘する。
中国ハッカー、サイバー攻撃の自動化にアンソロピックのAI使用
特集
あなたにおすすめ




