ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官を含む米トランプ政権の当局者が、食品医薬品局(FDA)のマーティー・マカリー長官の役割縮小について協議していたことが、事情を知る複数の関係者の話で分かった。FDAを傘下に持つ厚生省(HHS)の当局者らが、マカリー氏の運営方法を巡る懸念について話し合い、それが後にホワイトハウスにも伝わったと関係者は明かした。マカリー氏が選んだ副官同士の内紛もこのとき話題になったという。ケネディ氏は、マカリー氏を名目上のトップとして残しつつ、日常業務を取り仕切るリーダーを別に置く案を検討していたと、一部の関係者は述べた。事情に詳しい関係者らによると、マカリー氏はこの案に反発したと言い、当局者はこれを当面は見送り、マカリー氏が指揮する手腕を改善する時間を与えることにした。ケネディ氏は引き続き個人的にマカリー氏を信頼し、成功を望んでいるが、FDAの運営方法には懸念を抱いていると、関係者らは語った。