米メタ・プラットフォームズは、人工知能(AI)の分野における取り組みでグーグル製チップを使用することに向け協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米半導体大手エヌビディアに依存する現状からの多様化に向けた一歩となる。合意が結ばれれば規模は数十億ドルに達する可能性もあるが、協議は継続中であり合意に至らない場合もある。メタが「TPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)」として知られるチップをAIモデルのトレーニングや推論に使用するかは不明だと関係者の1人は述べている。推論はトレーニング済みのモデルが質問に対する応答を生成する工程であり、トレーニングよりは計算能力を必要としない。グーグルは数年にわたって自社のチップを改良し、この分野の事業を拡大してきた。メタとの大規模な取引は、グーグルや他のチップメーカーがエヌビディアの市場支配に食い込む可能性を示すものとなる。エヌビディアの株価は、協議に関する報道を受けて25日午前に7%下落した。