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大人の日々は「選択」の連続です。ピンチをチャンスに変えるには、どうすればいいのか。高い評価や人望や信頼をたくさん得られるのは、どっちの選択肢か。微妙な状況への立ち向かい方を通じて、より大きな幸せをつかめるトクな道を探りましょう。
※「お悩み」は編集部で作成した架空のモデルケースです。
今回の「お悩み」
家族(自分、妻、6歳の娘)と妻の両親で、回転寿司の店に行った。
義父は寿司を手で食べている。娘が「じいじ、手で食べちゃダメ」と注意したら、笑いながら「寿司は手で食べるのがマナーなんだよ。なあ、○○君」と同意を求めてきた。
たしかに、そういう説があるのは知っている。自分は箸で食べたいが、ここは義父に合わせるべきか?
選択のポイント
「寿司は手で食べるのがマナー」「箸を使うのは通じゃない」という意見も、一応あるにはあります。
しかし、箸で食べてはいけないわけではありません。むしろ「箸のほうが食べやすい」「箸でしか食べたことがない」という人のほうが多いのではないでしょうか。
そもそも今いるのは、高級店ではなく回転寿司のお店です。各自が気軽に好きな方法で食べるのが、もっとも大切なマナーに他なりません。自分が「箸で食べたい」と思うなら、義父に合わせて無理に手で食べなくても大丈夫です。
とはいえ、義父が機嫌よく「お寿司の正しい食べ方」をレクチャーしてくれているのに、逆らう形になるのは失礼かも……という心配もあるでしょう。「さすがお義父さん、通ですね」とか何とか言いながら自分も手で食べるのも、それはそれで大人の対応。ただ、気軽に食べるという状況ではなくなってしまいます。
目上の相手に配慮し、なごやかな雰囲気を保ちつつ、さりげなく自分のやり方を貫くというのが、大人として目指したい理想の境地。義父の問いかけに対して、素っ気なく「マナーか何か知りませんけど、ぼくは箸で食べます」と返すのは、あまりにも未熟すぎます。
まずは「そうらしいですね」と同意して、義父の顔を立てましょう。
その上で「まだ若輩者ですから、手でスマートにお寿司を食べるのは、なかなか難しくて。もうちょっと練習してからにします」と笑顔で言えば、全員にとって楽しいお寿司タイムを続けられます。








