ナタリヤ・メルニチェンコさんは25日未明、ロシアのドローン(無人機)攻撃を受けた住宅の外に立っていた。目の下にはクマができていた。午前2時30分に建物が爆破された後、一睡もできなかったからだ。「この数年で学んだのは、ロシアのミサイル攻撃は通常、和平の試みの後にやってくることだ」とメルニチェンコさんは語る。「ロシアの攻撃に加え、今は同盟国からの圧力も高まっている」それでも多くのウクライナ市民と同様、メルニチェンコさんはあきらめていない。米国から圧力をかけられても交渉の場でロシアに譲歩するつもりはない。戦争開始からほぼ4年、ウクライナ市民は打ちのめされながらも戦場に立ち続けている。巨大な隣国の侵攻に抵抗するウクライナ人の勇気とたくましさは、戦闘停止と引き換えにロシアに大きな譲歩を提供しようとする米トランプ政権の試みを阻んでいる。ウクライナ人は、米国が最初に提案したような、戦場で勝利していないロシアに勝利を与えるかのような降伏条件を受け入れるつもりはない。