米連邦準備制度理事会(FRB)が26日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、富裕層は引き続き高級小売店の売上高を支えているが、それ以外の個人消費は圧迫されている。(ベージュブック)では、物価圧力が持続する中で、雇用市場の低迷も続いていることが示された。12月9~10日の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRB当局者が検討しなければならない相反するリスクを浮き彫りにしている。ベージュブックによると、雇用主の採用意欲は低調で、FRBの12地区のうち半数で雇用が減少した。また、先頃終了した連邦政府機関の閉鎖や人工知能(AI)も求職者の見通しを圧迫している。同時に、関税と健康保険が企業のコストを押し上げ、インフレ懸念を高める可能性があることもベージュブックで明らかになった。