不動産開発業者のマスード・ショジェイ氏と妻のステファニー氏は最近外食した際、米フロリダ州マイアミビーチのレストラン「MILA」の会員専用エリアに向かった。2人はすぐにテーブルに案内され、そこにはお気に入りのカクテルと名前が刻まれた箸が既に用意されていた。10月のドバイへの出張では、夫妻はボンバルディア社のグローバル・ジェット機を降りた後、待機していた高級車メルセデス・マイバッハに乗り込み、豪華なホテルに到着した。ロビーを通らず専用入口から入り、エレベーターでロイヤルスイートへ直行した。そこでスタッフがチェックイン手続きを行い、執事を紹介した。「私にとって、今の時代のぜいたくとは時間の節約と効率性、そしてサービスで定義される」。住宅・商業不動産の開発を手がけるショーマ・グループで最高経営責任者(CEO)を務めるマスード氏(65)はこう語った。
超富裕層が巨額投じる「究極のぜいたく」
増大する富を駆使し、一般的な生活の不便さに煩わされることのないようプライベート空間に大金を惜しまない
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