暗号資産(仮想通貨)の暴落が加速している。ビットコインは1日に6%余り下落し、1日当たりの下落率としては3月以来の大きさを記録した。米東部時間午後4時(日本時間2日午前6時)時点で8万5468ドルと、10月初旬に付けたピークの12万6000ドルから30%超下げている。イーサやソラナなど他の仮想通貨にも売り圧力は波及しており、交換業大手の米コインベース・グローバルや、ビットコインを保有するストラテジーなどの仮想通貨関連企業の株価も連れ安している。ビットコインなどのデジタルトークンは、高リスク取引を揺るがす広範な下落に巻き込まれている。収益性の低いテクノロジー企業や投機的なシェルカンパニー(ペーパーカンパニー)、ミーム株はいずれもここ数カ月で人気を失っている。仮想通貨への投資や保有をするトレジャリー企業のBNBプラスのパトリック・ホースマン最高投資責任者(CIO)によると、投資家は市場と経済について悲観的な見方を強めており、リスクへのエクスポージャーを低減している。「ビットコインは6万ドルまで下げる可能性がある」、「痛みはまだ終わっていないだろう」と述べた。
ビットコインの急落加速、新たな「冬の時代」に懸念
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