香港で先週発生した高層住宅火災を受け、現地で被害者支援が広がる一方、政府は市民の反応を抑制しようとしており、政府への直接的な憤りの表明に対しては逮捕も辞さない姿勢を示している。これはかつて自由な都市として知られた香港が、現在は厳しい国家安全法と中国政府の統制強化によって抑圧されていることを示している。火災は26日午後に発生し、マンション群「宏福苑」の8棟うち7棟が炎に包まれた。鎮火には24時間以上を要し、少なくとも151人が死亡。4600人の住民の多くが、住居を失った。住民の中にはマンションに数十年住んでいた高齢者も含まれている。30日には大埔区の焼け焦げた建物の外に数千人が集まって花を手向け、「安らかに眠れ」、「香港、頑張れ」などのメッセージを残した。団地内の広場では救援活動を行う人々が寄付を集め、火災で家を失った住民向けに衣類、寝具、おむつや食料などの必需品を配布した。