今週は米連邦準備制度理事会(FRB)の政策判断に注目が集まっており、最近の米雇用統計の弱さから追加利下げに踏み切るとの見方が大勢を占めている。インフレ懸念が残る中で、最近の指標からは米労働市場の大幅な冷え込みが示されているため、FRBは10日まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で3回連続となる25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うと予想されている。INGのエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「今年3回目となる25bpの利下げが確実視される状況だ」と説明。「関税による物価上昇でインフレが持続する懸念はあるものの、雇用市場に関する情報はますます懸念すべきものとなっている」と述べた。投資家らは、来年の利下げ幅と利下げペースを見極めるため、FRBの新たな金利予測にも注目している。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、米金融市場は2026年に2回ないし3回の利下げを織り込んでいる。
今週の米国指標、FRB政策判断が焦点に
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