米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は9日から2日間にわたる今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)に臨み、約半数が利下げを望んでいない可能性がある。だが最終的な判断はジェローム・パウエルFRB議長に委ねられる。同氏は、異例の反対にもかかわらず利下げを確保する構えのようだ。今週の焦点はパウエル氏が、反対意見を最小限に抑えるのに十分な合意を形成できるかどうかだ。それは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き下げて3.50~3.75%とし、FOMC後の声明の変更を通じて追加緩和のハードルを高くすることで実現する可能性が高い。この利下げと打ち止めのアプローチは、パウエル氏が2019年に、やはり意見が分かれていた3回連続の利下げを決めた際の手法と重なる。