絶対やめて!老後資金を溶かすリスクも…株高でも「やってはいけない投資信託」の特徴写真はイメージです Photo:PIXTA

今年10月、日経平均株価は史上初の5万円を突破した。株価上昇のニュースを見聞きすると、投資している商品を見直せば、さらなるリターンを狙えるのではないかと期待するかもしれない。しかし、それは要注意だ。好成績でもリスクが大きい投資信託の特徴について知っておこう。(ファイナンシャルプランナー 鳥海 翔)

守りに入るはずの50代・60代が
ハイリスク投資に走るワケ

 日頃、50代、60代の人たちのお悩みを聞いていて痛感するのは、「若者と比べて時間がない」という焦りです。

 資産運用について、一般的には年齢とともにリスク許容度を下げ、守りの運用にシフトすべきだとされます。しかし、現実は逆の行動をとる方が少なくありません。
 
「老後資金を作るための時間が足りない。だからこそ、平均点ではなく、もっと尖ったハイリスク・ハイリターンな商品で時間をカバーしたい」と考えてしまうのです。

 意外かもしれませんが、若い人のほうが堅実で、年齢を重ねた人のほうが「イケイケ」な投資に走るケースは多々あります。

 判断を誤ると、よくある「退職金を全額投資して一瞬で溶かした人の末路」といったネットニュースの当事者になりかねません。

 ここからは、具体的なファンドを例に挙げながら、その裏側にある“構造的なリスク”を解説します。

 日経平均株価が5万円を超えるなど株高が続く今だからこそ、知っておきたい投資のリスクについて見ていきましょう。

※本記事で紹介する投資信託のパフォーマンスは、全て2025年11月時点の実績