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都心のマンション価格が年々、上昇している。住宅購入を検討している人は「いったいいつ買えばいいんだろうか」と頭を悩ませていることだろう。国や金融機関は、価格高騰を踏まえた住宅ローンの普及に努めているが、果たして利用価値はあるのだろうか。30年近く住宅ローンの相談を受けてきたFPの視点から解説しよう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)
23区の新築マンション平均価格は1.3億円超え!
今、買うべきか?待つべきか?
マンション価格の高騰が止まらない。
不動産経済研究所によると、東京23区の新築マンションの平均価格は、2025年上半期の調査で1億3000万円を超えた。新築マンションの価格高騰に引きずられて、中古マンション価格も上昇している。
住宅購入の相談にくる30代は、「早く買わないと、もっと上がってしまう」と焦る気持ちでいっぱいだ。
ところが、彼らの親は50~60代で30年以上前のバブル時代を経験済み。子どもに向かって「今はバブルだから、下がるのを待って買え」と力説する。
「これ以上上がる前に今買うべきか、親の言う通りバブル崩壊を待つべきか、どうしたらいいですか」と、私のもとへ相談に駆け込む30代は少なくない。
今後の価格動向については、それを専門として不動産市場を見ているわけではないので、コメントしない。さらに上がるか、それとも下がるかは、わからないからだ。
ただ、住宅購入を検討している相談者には、毎年アップデートしているグラフを見せて過去の価格推移について話すことはある。このグラフ、結構、衝撃的だ。







