企業向けソフトウエアを50年にわたり販売してきた米オラクルは、多数の大口顧客を獲得してきた。しかし、たった1社の顧客にその命運をこれほどまで握られたことは、かつてなかった。オラクルが米オープンAIに3000億ドル(約47兆円)相当の人工知能(AI)コンピューティングサービスを提供する契約を結んだことが明らかになってからの3カ月間に、多くのことが起きた。これは、オープンAIが締結した一連の高額契約の一つに過ぎない。対話型AI「チャットGPT」を手掛ける同社の現在の年間売上高は200億ドル未満だ。
オラクルに付きまとう「オープンAIの影」
受注残の大半をオープンAI向けが占める一方、設備投資の急増は鈍化の兆しなし
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