米国の法学教授が航空機大手ボーイングを相手取り、機内に漏出した有毒ガスによって脳と呼吸器が持続的な損傷を受けたとして提訴した。訴状によると、原告のジョナサン・ハリス氏は昨年8月下旬、デルタ航空が運航するボーイング「737」に搭乗してジョージア州アトランタからロサンゼルスに向かった。着陸後に乗客から「汚れた靴下のような臭い」が機内に充満していると報告があり、ゲートが空くまで地上に待機していた45分間に状況が悪化したという。ハリス氏の弁護士によれば、この訴訟は機内の有毒ガス問題を巡って米民間航空便の乗客が提起する訴訟としては初めての案件。今回の訴訟は、機内に漏出する有毒ガスを巡るトラブルが急増する中、航空業界が抱える潜在的な法的責任を浮き彫りにするものだ。
米ボーイング機の乗客、機内の有毒ガス問題で提訴
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