イランの著名な人権活動家でノーベル平和賞受賞者のナルゲス・モハンマディ氏(53)が12日、当局に拘束された。同氏の財団が明らかにした。モハンマディ氏はイランで民主主義を訴えてきた30年に及ぶ活動が評価され、2023年にノーベル平和賞を受賞した。長年にわたり収監される中、イランの神権政治体制下での女性抑圧や反体制派への拷問に声を上げ、世界的な注目を集めてきた。パリに拠点を置くナルゲス財団によると、モハンマディ氏はイラン北東部マシュハドで、事務所内で死亡しているのが見つかった弁護士の追悼式に出席していた際、力ずくで拘束された。モハンマディ氏の兄弟1人も式に参加しており、拘束を確認したという。モハンマディ氏は昨年後半から、手術の療養を理由に刑務所から一時釈放されていた。同氏は、プロパガンダを広めたとしてテヘランの悪名高いエビン刑務所で合計10年以上の刑に服していた。
イラン、ノーベル平和賞受賞者モハンマディ氏を拘束
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