ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、不屈の精神を示した。ロシア軍が約1カ月前に制圧を宣言したウクライナ北東部のクピャンスクを訪れ、市境で撮影した動画を公開した。ゼレンスキー氏の動画は、ウクライナ軍がクピャンスクで反撃に成功したとの発表と同時に公開された。4年近くに及ぶウクライナ侵攻を止めることのできない猛進だと描こうとするロシア政府に冷や水を浴びせた。ゼレンスキー氏はクピャンスクの入り口を示す標識の横に立ち、ウクライナ軍が街を守り、米国が支援する和平交渉でウクライナの立場を強めてくれたと謝意を表した。背後の街から爆発音が響く中、ゼレンスキー氏は自撮り動画を撮影。「ロシアはクピャンスクの話をし続けてきた」とし、「現実は見ての通りだ」と話した。