ドナルド・トランプ米大統領は、イスラエルが米国に事前通知せず、イスラム組織ハマスの幹部を殺害したことに不満を抱いていた。同氏はパレスチナ自治区ガザでの停戦を自身の主要な功績の一つと考えているが、幹部殺害で不安定な停戦が頓挫しかねないと懸念したためだ。複数の米当局者と事情に詳しい関係者が明らかにした。当局者らによると、ホワイトハウスはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、同国軍が13日に遂行したハマス幹部殺害に対するトランプ氏の不満を伝えた。また、トランプ氏はこれとは別に、戦闘を停止し、破壊された地域を再建する「自身のディール(取引)」をネタニヤフ氏が台無しにしていると側近たちに漏らしたという。複数の米当局者と事情に詳しい関係者によると、イスラエル首相府はハマスが武装解除の様子を示していないため、イスラエルは攻撃するしかなかったと説明した。武装解除はガザ和平案の第2段階で求められている。
トランプ氏、イスラエルに不満 ハマス幹部殺害で
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