採点者を迷わせない「親切心」が加点への鍵

原則❷の「問題文を読んでいない人にも伝わる解答をする」とは、ひと言で言えば「解答の独立性を高める」ということです。

試験の採点者は、答えの根拠が本文にあることは熟知しています。しかし、解答が「本文を読んでいること」を前提にした不親切な表現になっていれば、それは論理的欠陥とみなされ、減点の対象になり得ます。

指示語を排し、情報の「具体性」を極める

具体的には、指示語をそのまま使わず、指し示す内容を具体的に記述することが不可欠です。主語を補い、因果関係を明確につなぐ。

この「ひと手間」こそが、深い読解能力を採点者へダイレクトに証明する強力な武器となります。

独りよがりの解釈を「客観的な説明」へ昇華させる

自分だけが分かっている状態を脱し、全く事情を知らない第三者に説明するつもりで書くことで、主観によるミスは激減します。

本文の言葉を正確に引用しつつ、論理に隙のない一文を再構築する意識を持ちましょう。

満点への最短ルートは「材料」と「構成」の両立にあり

原則❶で「正しい材料」を揃え、原則❷で「正しい組み立て方」を整える。この2つの車輪が揃ったとき、あなたの記述は誰が見ても文句のつけようがない「正解」へと進化します。

この技術を磨けば、どんな難解な文章であっても、確実に得点へ結びつける一生モノの「伝える力」が身につくはずです。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。