採点者の信頼を勝ち取る「文末の整合性」

記述の技術において、文末を整えることは単なる「お作法」ではありません。それは、あなたが問いを正しく咀嚼(そしゃく)し、要求された形式でアウトプットできる「論理的思考力」を持っていることの証明です。

どんなに優れた洞察が書かれていても、語尾がズレているだけで採点者は「問いに答えていない」と判断せざるを得ません。この小さな一致が、あなたの解答に圧倒的な説得力を与えるのです。

主語と文末は、解答を支える「双方向の柱」

解答の冒頭に置く「主語」と、最後に置く「文末」。この二つは、解答という橋を支える強固な柱のようなものです。橋の入り口(主語)と出口(文末)が正しく設計されていれば、その中身(記述内容)も自ずと安定します。

書き終えた後に「誰が(主語)」「どうした(文末)」の部分だけをつなげて読み返してみてください。そこが一本の線でつながっていれば、それは合格圏内の解答です。

「なんとなく」を捨て、確実な得点圏へ

多くの受験生が「なんとなく」の感覚で文末を決めてしまいますが、それでは得点は安定しません。今回学んだ「マーキング」や「対応表」を徹底して使い、解法のプロセスを可視化しましょう。

頭の中だけで処理せず、手を動かして「主語」と「述語」を結びつける。この愚直なまでの丁寧さが、緊張する本番であなたを救う最大の武器になります。

正しく伝える力は、一生ものの「思考のOS」になる

こうした「問いと答えを噛み合わせる力」を磨くことは、国語の成績アップに留まらない大きなメリットがあります。相手の意図を正確に捉え、誤解のない形で情報を届ける。

このスキルは、将来どのような道に進んでも必要とされる「一生ものの思考のOS」です。一文字一文字を大切に、誠実に言葉を紡ぐ姿勢こそが、あなたの未来を切り拓く確かな力となるでしょう。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。