米国土安全保障省(DHS)は22日、米国に不法滞在している移民が今年末までに自主的に出国すれば、3000ドル(約47万1000円)を支給すると発表した。この額は、現行の「出国ボーナス」の3倍に当たる。DHSはこの増額を「期間限定の特典」と位置づけ、ホリデーシーズンに合わせた退去促進キャンペーンの一環としている。同省が公開したポスターには「要注意リストの名前を一人ずつチェックしている」と記され、「次に特定されるのが、あなたの名前にならないように」と警告している。DHSは5月、自主出国する移民に1000ドルの手当を支払う計画を発表していた。手当を増額しても政府にとっては大幅なコスト削減となる。政府の今年の試算によると、米国に不法滞在する移民の逮捕・拘束・強制退去に要する費用は平均1万7121ドルに上る。