ウクライナ南部オデーサに暮らすオレクサンドラ・マズールさん(23)は今月、4日連続で明かりも暖房も水道もない生活を強いられた。ロシア軍の攻撃で近隣一帯が完全に停電し、自宅の集合住宅は他の基本的なサービスも止まっている。「昨年よりずっとひどい状況だ」とマズールさんは話した。「祝う気分にはとてもなれない。クリスマスや新年がどうなるのか、食事を作れるのかどうかも分からない」ロシアによる本格的な侵攻開始から4度目の冬を迎え、ウクライナは2022年以降で最も深刻なエネルギー危機に直面している。ウクライナ国民はかなり前から、エネルギー節約のために数時間続く計画停電には慣れていた。だがロシアは今年、この数年間には見られなかった規模でウクライナのエネルギー網を攻撃している。ロシアの大規模攻撃で使われるドローン(無人機)やミサイルの数が昨冬は100だったとすれば、現在は500に上ることもある。
ウクライナのクリスマス、電力危機が深刻化
ロシアはドローンやミサイルによる攻撃を強めており、ウクライナにとって「侵攻以来、最も厳しい冬」になるとの見方も
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