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筆者の教える大学院生と卒業生が集まったホリデーシーズンのパーティーで、異様に多くの若者たちがぞろぞろと玄関先に出て紙巻きたばこを吸っているのに気づいた。こうしたパーティーを毎年開いているが、コートにくるまり、風を避けて身を寄せ合う喫煙者が例年は数人いる。ところが今年は群れをなしていた。
彼らは作家志望で、自宅の本棚にはアルベール・カミュやジョージ・オーウェル、ジャネット・マルカムの本が並んでいる。みんな、たばこを手に持つきゃしゃな作家ジョーン・ディディオンや、写真家ロバート・メープルソープの隣で黒いTシャツと黒いジーンズ姿でたばこを吸う若き歌手パティ・スミスといった古風なクールさのイメージを見て育った。そのため、紙巻きたばこに引き寄せられるのは驚くに当たらないかもしれない。
ニコチン消費量は全体として過去25年間に劇的に減少した。だが特定の集団では、紙巻きたばこが一種の威信を取り戻しているようだ。もちろん、喫煙が危険なものであり、完全に避けるのが賢明なことだと誰もが理解している。だがニコチン依存症には頑固に生き残る力がある。
しばらくの間、(たばこ葉を使わず、香料などを含んだ液体を加熱して蒸気を吸い込む)電子たばこが昔ながらの喫煙に取って代わるかもしれないと思われた。紙巻きたばこの臭いや汚さは消えてなくなり、よりクリーンで洗練された技術の未来の中に消え去るだろうと。だが過去5年の間に電子たばこを吸う高校生は急激に減少した。「ベイプ(電子たばこ)はイケてない」と、ある16歳の若者は教えてくれた。彼の友人で喫煙する者は、紙巻きたばこを選ぶ。まあ無理もない。電子たばこほど格好よくないものがあるか。まるでUSBメモリーを吸う人を見ているような気がする。







