
――御社の沿革からお聞かせください。
石川 発祥は1954年に祖父母が静岡・三島で創業した小さな婦人用品店「ブティック石川」です。父母の代に、高齢のお客さま向けの高級婦人服販売で成長しましたが、バブル崩壊後に売り上げが年商3000万円まで落ち込みました。
その店を私が承継したのが2011年です。それまで丸井で14年間働き、店頭接客から買い付け、店舗マネジメントまで婦人服販売に関するあらゆる業務を経験しました。そのノウハウと経営理論を用いて大改革を施し、今では年商10億円を上げています。
――見事なV字回復ですね。どんな改革をしたのでしょうか?
代表取締役・石川英章(いしかわ・ひであき)氏。1975年静岡県生まれ。日本大学卒業後、丸井に入社。販売・バイヤー・生産管理・マネジャー職などを14年間経験した後、2011年に家業を承継。
石川 まずは、狭商圏で地域1番のセレクトショップになるために、ターゲットの客層をガラリと変えたことです。
具体的には「地元に住む、富裕層の30~40代女性」「洋服を東京に買いに行くか、ネットで買う」「パーティーや会食で他の人とかぶらない服を着たいが、コーディネートが苦手」といった方々です。
そんなお客さまに選ばれるために、店名を「ISHIKAWA-LABO」に変更し、高級感のある店舗に改装。取扱ブランド数を50に増やしました。スタイリングを含めた店頭接客は私も妻も経験を積んでいたので、洋服の種類が豊富にあれば、他の人とかぶらず、お客さまの体形や好みに合ったコーディネートをご提案できます。
人気商品をそろえようとすべて買い取りで仕入れたので、先代に「店をつぶす気か」と言われましたが、富裕層のお客さまからご支持を頂けるようになりました。年商は8500万円に伸びました。
――リスクを取ったかいがありましたね。
石川 ただ、今後、地方は人口減少が加速すると予想されます。当店の強みである接客力を生かしてさらに売り上げを伸ばすためにはどうするか考えて、19年から始めたのが「ライブコマース」です。







