チャットボット「クロード」を手掛ける米人工知能(AI)開発企業アンソロピックは昨年夏、米国防総省から最大2億ドル(約306億円)の契約を獲得し、大きな支援を受けた。だが双方の関係は現在、暗礁に乗り上げている。事情に詳しい複数の関係者によれば、同社と国防総省はアンソロピックの技術利用について定めた契約条件を巡り対立。この緊張関係により、契約が解除される可能性があると関係者の1人は述べた。この契約は、政府のAI展開の一環としてアンソロピックのクロードを国防作戦に統合することを目的としていた。アンソロピックと国防総省の対立は契約が結ばれた直後から起きていた。背景には国内監視に関連する技術に関しては、クロードの使用を認めないとするアンソロピック側の条件などがあるという。複数の関係者によれば、これによって移民・税関捜査局(ICE)や連邦捜査局(FBI)などの多くの機関によるクロード使用には、制限が設けられている。