英語を勉強しているが、英会話の上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えることができる。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「英語を話せるようになるための学習のポイント」を教えてもらった。
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最初はやる気が高くても、自然と下がっていく
まず大前提として、英語は短期間で急に話せるようになるものではありません。だからこそ、英語学習で最も重要なポイントの一つが、学習をいかに継続できるかです。
多くの人が最初につまずくのがここです。学習を始めた直後はモチベーションが高くても、そのやる気は感情に左右されやすく、時間とともに低下していきます。
では、英会話学習に成功している人たちは、どのような学び方をしているのでしょうか。
アウトプットの機会を増やす
AI英会話アプリ「スピーク」を運営するスピークジャパンが行った調査によると、英会話学習に成功した人と失敗した人のあいだには、はっきりとした違いがありました。
それは、「どれだけ話す機会を持っていたか」という点です。英語学習の成功者には、「週3日以上、英語を話す機会(AI等も含む)を持っていた人」が、失敗者に比べて3倍以上多かったのです。
さらに、成功者は「発話練習」や「実践会話」といったアウトプット型の学習を重視する傾向にある一方で、英会話学習に失敗する人ほど、リスニングや単語暗記など、インプット中心の学習を重視する傾向にあることがわかりました。
出所:スピークジャパン合同会社,「英会話学習の成功者は、失敗者の約3倍“話して”いた!データで判明した挫折の分岐点は、単語量ではなく『アウトプットの量』英会話0歳の壁を超えるには「まず話すこと」と専門家もアドバイス」PR TIMES, 2025年12月23日
なぜ「週3回以上のアウトプット」が効果的なのか
では、なぜアウトプットの回数が、英会話の上達を大きく左右するのでしょうか。この点は、アウトプット理論が示す次の3つの利点から説明できます。
①自分の英語のギャップに気づける
話してみることで、「自分で使える英語」と「実際には使えない英語」の違いがはっきりします。
②相手の反応で、通じたかどうかを検証できる
相手の表情や返答を通じて、「この言い方は通じた」「ここは伝わらなかった」という仮説検証ができます。
③言語知識への意識が高まる
アウトプットすることで、「過去形にしなかった」「主語がheなのに、動詞にsを付け忘れた」といった点に、学習者自身が気づくようになります。
こうした気づきは、インプットだけの学習ではなかなか得られません。英会話力を高めるには、意識的にアウトプットの機会を学習に取り入れることが不可欠なのです。
恐怖心を持つのは、ごく自然なこと
とはいえ、多くの学習者が抱える大きな壁があります。それが、ネイティブスピーカーと話すことへの恐怖心です。
「間違った英語を話してしまったらどうしよう」「通じなかったら恥ずかしい」――こうした不安を感じるのは、ごく自然な反応です。しかし、英会話力を伸ばすために重要なのは、間違いを避けることではありません。
大切なのは、間違いながら学ぶ経験を、どれだけ積めるかです。恐怖心がなくなるのを待っていても、その日はなかなか来ません。恐怖心を抱えたままで構いません。短くてもいいので、一歩踏み出し、発話を重ねることから始めてみてください。








