就職活動を終え、新生活を控える内定者や学生たち。しかし、昨今の部屋探しは「早期化」が進み、じっくり選ぶ余裕がなくなっているといいます。今回は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』著者の藤井氏と、株式会社CHINTAIの若手社員・中村氏、ベテラン社員・杉山氏を迎え、最新の部屋探し事情と、新社会人が陥りやすい家賃設定の罠について語っていただきました。(進行:ダイヤモンド社・森)

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部屋探しのピークは「1月下旬」ですでに始まっている

――早速ですが、新卒や内定者の方の引っ越しピークはいつ頃なのでしょうか?

株式会社CHINTAI 中村氏(以下、CHINTAI 中村):現在は1月下旬から2月中旬がピークと言われています。昔に比べて内定が出る時期が早まっているため、それに伴いお部屋探しも早期化しているのが現状です。

藤井智也氏(以下、藤井):僕は最初、地方で研修があったので5ヶ月遅れて東京に来たんです。だからこのピークの争奪戦には巻き込まれなかったんですが、4月入社の人は今まさに動かないといけないんですね。

CHINTAI 中村:そうなんです。SNSや動画で物件紹介を見る機会も増え、ユーザーさんがお部屋を検索するスキルも上がっているので、良い物件はどんどん埋まってしまいます。2月を過ぎると空いている物件自体が少なくなってしまうのが現実です。

――ちなみに中村さんの同期の方々は、どのように決めたんですか?

CHINTAI 中村:同期に話を聞くと、部屋探しに充てられる時間がたった1日しかなく、その日に見たお部屋で即決したという子がいました。中には内見をせずに、ポータルサイトの写真だけで決めたという子もいます。

株式会社CHINTAI 杉山氏:弊社ではデータまでは取っていませんが、部屋の動きが激しい時期だと、内見したくても前の入居者が退去する前に決まってしまうため、内見せずに契約する方がいらっしゃるのは事実ですね。

「手取りの3分の1」はもう古い? 家賃設定のリアル

――初めての一人暮らしだと、家賃の相場観も難しいですよね。

CHINTAI 中村:学生さんの場合、親御さんからの仕送り額などをベースに相談して決めることが多いですね。新卒や社会人の場合は、一般的に「手取りの3分の1」が目安と言われていますが、最近は物価高騰もあって家賃も上がっています。あくまで無理のない範囲で決めるのがベストだと考えています。

藤井:僕は新卒の時、何も知識がなくて上司に勧められるまま、東京の押上の狭い部屋を9万5000円で借りてしまったんです。今思うと、もっと節約できたし、生活費が圧迫されて失敗したなと思っています。

CHINTAI 中村:藤井さんにそんな過去があったとは(笑)。実は、一度失敗した経験がある社会人の方は、2回目の引っ越しで条件を見直すことが多いんです。例えば「駅近で高すぎる部屋」で失敗した人は、次は「駅から離れてもいいから広めの部屋」を選んだり、在宅勤務に合わせて1DKにしたりと、ライフスタイルに合わせて条件を整理されていますね。

――ありがとうございました。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する対談記事です