40歳を越えると、予定を増やすほど忙しく、回復は遅くなる。満足を安定させる鍵は“減らす”選択です。無理な約束や惰性の付き合いを手放すにはどうすればいいのでしょうか?
IVEチャン・ウォニョン氏や俳優ハ・ソクジン氏の愛読書と話題となり、韓国で262刷、60万部を超え、「哲学ブーム」の火付け役となった書籍『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』をもとに解説します。

40歳からは快楽の量を増やそうとするよりも、苦痛を減らすことが賢い生き方だ

足し算ではなく引き算で考える

40歳からは快楽の量を増やそうとするよりも
苦痛を減らすことが賢い生き方だ

――『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』より

若い頃は、経験を増やし、世界を広げることが力になる。

けれど40代以降は、予定を増やすほど忙しくなり、回復が追いつかなくなる

そこで発想を変える

喜びを足すより、しんどさを減らす。

そのほうが毎日の満足度は安定する。

まず、疲れの原因を見つける。

無理な約束、不要な比較、惰性の付き合い。

この三つを少し減らすだけで、心は軽くなる。

次に、生活の土台を守る。

睡眠、食事、体調、静かな時間。

派手な楽しみより、ここが崩れないことのほうが効く。

人間関係は、丁重さと礼儀を保ちながら、少し距離をとる。

近づきすぎて消耗する前に、やんわり区切る。

「今日はここまで」と言えるだけで、摩耗は減る

仕事も同じで、得意な領域に寄せ、合わない作業は手放す。

全部やろうとしない。

やらないことを決める。

未来のための努力は続けつつ、今日を犠牲にしない。

明日が今日の繰り返しだと思わない。

今日の一日一日が、人生そのものになる。

苦痛を減らす生き方は、地味に見える。

しかしそれは、余白を増やし、いまの価値を取り戻すための知恵だ。

40代からの賢さは、足し算の欲望より、引き算の選択に現れる。

(本記事は『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』をもとに作成しました)