苦しみに満ちた人生をどう受け入れ、どう生き抜くか。出世や富では満たされない心の空虚に向き合い「偽りの幸福」を手放すことで「真の幸福」を見出すための考え方をショーペンハウアーの哲学から学ぶ。韓国では60万部を超えるベストセラーとなり「ショーペンハウアーブーム」の火付け役となった書籍をもとに紹介。
求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論
人間の幸福は、ポケットに何が入っているかよりも、頭のなかに何が入っているかにかかっている。

知能が高く天才であればあるほど、敏感で感受性が鋭く、より不幸になりやすい

人は夢を追い、成功を求める。しかし皮肉にも、夢をかなえ成功すればするほど、退屈の沼にはまっていくことは避けられない。

人間は、内面が空虚で人生が単調になると、他人の温もりを求めるものだ。

富は人間の本来の所有物ではなく、運によって減ることもある。その事実を知れば、富に対する欲望や執着は減る。

たとえ大きく成功できなくても、大金持ちにならなくても、他人の目をうかがうことなく、自分が満足できる人生ならば、それで十分だ。

食事を節制すれば健康になるように、外からの刺激を減らすことで心の平穏が得られるのだ。

40代からの人生は、これまでの経験に自分なりの色を加える、解釈の時間である。

愛情や世話焼きも、度を越せば人を傷つけてしまう。だから、些か無関心で冷たいと思われようが、「適度な距離」を保つことが賢明なのだ。

昇進、名誉、勉強なども、健康を害してまで無理する理由はない。

心が寒くて他人の温もりが必要な人は、「内面の空しさ、意志の弱さ、精神の貧しさ」のせいで、自分と同じタイプの人たちと交わろうとする。

40歳からは快楽の量を増やそうとするよりも、苦痛を減らすことが賢い生き方だ

勉強がよくできて出世し、成功できたとしても、知能と幸福は比例しない。

あなたを評価する他人の気持ちは、浅はかで、薄っぺらく、歪んでいることが多い。

会話の際、たとえ好意からであっても、相手の誤りを指摘することは絶対に控えるべきだ。

社会のなかにあっても、ある程度は孤独でいるすべを身に付けることをお勧めする。

財産や富よりも価値のあるもの、それは知的な教養だ。お金があっても心が空しくては、幸福になれないからだ。

自分の個性とは合わない仕事は避けるべきだ。自分に何が合っているか、自分に何ができ、何が手に入るかを知らなければ、不幸になるだけだ。

自分で考えなくていい安楽な状態で、一日中本を読んでいたら、自分の思考の幅はどんどん狭まってしまう。

過去と未来に引きずられている人は、何の心配もなしに生きている現在の価値を見過ごしている
