◆他人の不可解な行動の「正解」を見抜く驚きのワザ
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不可解な行動に潜む「心の動き」を探る
次の問題を読んでみてください。
ある少女は、どんなドアを開けるときも、ドアに背を向けて、後ろ手でドアを開けます。友人も不思議に思って訳を聞くと、「なんかそうしないと気持ち悪いんだよね。」と答えるばかり。どんなに急いでいても、荷物を持っていて開けにくいときでもかならず後ろ向きに開けます。
友人が「代わりに私が開けようか?」と言っても、少女は首をふり、「やめて!」と言います。友人が少女と同様に後ろ手でドアを開けると、少女はホッとした顔をしたのでした。
【問題】少女はなぜホッとした顔をしたのでしょうか?
友人が「代わりに私が開けようか?」と言っても、少女は首をふり、「やめて!」と言います。友人が少女と同様に後ろ手でドアを開けると、少女はホッとした顔をしたのでした。
【問題】少女はなぜホッとした顔をしたのでしょうか?
未知の感情を「自分の日常」に翻訳する
これは心情問題の一種ですが、この問題を解くために、まずは単純化します。そこで、作中の少女と似たような「気持ち悪さ」を感じることはあるだろうかと考えるのです。
ここでイメージしやすいのは、「迷信と思っているものの、なんだか気持ち悪いなと思うこと」。たとえば、「夜に口笛を吹く」や「夜に爪を切る」「神社に入るときにお辞儀をしない」などは、実際の理屈よりも先に、なんだか気持ち悪いなという感情が先に来るのはイメージしやすいのではないでしょうか。
あるいは、大切にしているぬいぐるみを、壊れないとはいえ、殴られたりするのはすごく気持ち悪く思うでしょう。
「肌感覚」の想像力が正解への扉を開く
そこで、「だったら、問題文の少女はどういう気持ちなんだと思う?」と生徒に訊ねると、「ドアを後ろ手で開けないと良くないことが起こると思っているんだと思う」などと答えてくれます。すると、友人が後ろ手でドアを開けたことにホッとしたのも理解できます。
身近なものに置き換えたり、抽象的ではなく具体的で手触り感があるようなものに置き換えて考えるのは、数学でも国語でも有効なのです。



