投資家は先週、イスラエルと米国によるイラン攻撃について、またしても無視できる程度の短期戦になると当初は確信していた。2日の米株式市場ではS&P500種指数が小幅に上昇さえした。ところが週後半になると、中東全域に紛争が拡大したことに伴う世界的な原油高は、2022年にロシアがウクライナに侵攻した際といくつかの点で似通っており、スタグフレーション(景気停滞とインフレの同時進行)を招く恐れがあるのではないか、と懸念するようになっていた。投資家が今直面している問題は、懸念の兆候が見られることを、押し目買いの理由にすべきか、それとも事態がさらに悪化する前に撤退する理由にすべきかだ。まず、ロシアによるウクライナ侵攻時との比較から始めよう。当時の原油価格は、投資家が供給混乱を織り込む中で、侵攻前の1バレル=90ドルから同120ドルまで急騰した。現在はまだ91ドルにとどまっている(訳注:米原油価格は8日、100ドルを突破した)。ただ、上昇率は22年と同じであり、価格水準が低いだけだ。原油市場は激しく揺らいでいる。
中東での戦争について市場が示唆していること
投資家が今直面している問題は、懸念の兆候を理由に押し目買いをすべきか、それとも撤退すべきかだ
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