イランがホルムズ海峡を通じて輸出する原油が戦争前より増えていることが分かった。ペルシャ湾岸の他の産油国に対して封鎖しているこの戦略的な要衝を同国が支配している現状が浮き彫りになった。サウジアラビアからイラクに至るペルシャ湾岸アラブ諸国の産油国が原油生産を削減し、ホルムズ海峡を迂回(うかい)するルートを模索する中、イランが通常通り原油を輸出していることを、タンカー追跡会社ケプラーのデータは示している。米国とイスラエルから激しい攻撃を受けているイランにとって原油の輸出は財政的な生命線となっている。ケプラーによると、2月28日の戦争開始以降、イラン沖で7隻のタンカーが原油を積み込んだ。最近の積み込みのうち少なくとも2件はペルシャ湾内から運び出されたものだという。過去6日間で、タンカーは1日平均210万バレルのイラン産原油を積み込んだ。ケプラーによると、これはイランが2月に輸出した日量200万バレルを上回っている。