
――建築や不動産に関する事業を幅広く手がけているそうですね。
代表取締役社長・的場敏行(まとば・としゆき)氏。1969年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学商学部卒業後、藤田観光に入社。フォーシーズンズホテル椿山荘東京を経て、94年に実父が創業したオリエンタル産業(現・NENGO)に入社。2002年に代表取締役社長に就任。著書に『家と街100年後の街つくり』(ダイヤモンド社)
的場 1983年に父が創業した当初は建物を火災の熱から守る耐火被覆工事だけを手がけていましたが、私が入社した94年以降、事業を拡大しました。
きっかけの一つは、私が環境問題に強い関心があり、「日本は建物を簡単に壊し過ぎる」と感じたこと。今の家に愛着が湧くための手段として、自分で簡単に塗れるポーターズペイントというオーストラリア産塗料の輸入販売をスタート。さらに私たちが理想とするリノベーションや新築物件の建設をするために、2004年に建築工事部と不動産事業部を立ち上げました。今では、企画から工事、入居者探し、物件管理まで自社で行えます。
この強みを生かして、現在は「100年後の街つくり」をミッションに掲げ、50年後や100年後に住めるだけでなく、周囲の人々からも愛され残したくなる家つくり・街つくりに挑戦しています。
――具体的には何を?
的場 例えば「建物をできるだけ壊したくない」という考えから始めたのが「一棟まるごとリノベーション」。築50年前後の賃貸用マンションやテナントビルを大胆にリノベーションするサービスです。川崎市の「unico」はその一例で、築54年のビルをシェアハウスやシェアオフィス、スポーツ施設がそろう複合施設によみがえらせました。
また「仕立てる賃貸」はありそうでなかった賃貸マンション用サービス。リノベーションしてから入居者を募るのではなく、入居者を先に募り、その方の意見を取り入れリノベーションします。入居者は自分好みの部屋に住めますし、オーナーから見ても入居者が確定してからリノベーションできるので安心してお金を出せ、双方にメリットがあります。
どちらも古い建物を生かし、家や街に愛着を持つ人を増やすサービスです。







