Jeremy Leung/WSJ
米オープンAIは1月、同社が委員を選定した「ウェルビーイング(健康、幸福)とAI(人工知能)に関する専門家評議会」の委員らを集め、物議を醸す新機能「アダルトモード」の計画について最新情報を伝えた。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は昨年、「成人ユーザーを成人として扱う」必要性を理由に、同社の「チャットGPT」で性的な会話を可能にし、成人向けコンテンツを解禁する構想を打ち出していた。
この構想は、そのリスクを巡って社内で活発な議論を巻き起こした。心理学や認知神経科学といった分野を専門とする評議会の委員らも、強い懸念を表明していた。
だがオープンAIは衝撃的な発表をした。懸念があるにもかかわらず、アダルトモード計画を推し進めるというのだ。
会合に集まった評議会委員全員が激怒した。委員らは、AIとの性的会話がユーザーのチャットGPTへの不健全な感情依存を助長する可能性があり、未成年者が性的チャットにアクセスする方法を見つける可能性があると警告した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、ある委員はチャットGPTユーザーがAIと強い関係を築いた後に自殺した事例を引き合いに出し、オープンAIは「セクシーな自殺指南役」を生み出すリスクがあると主張した。
オープンAIが性的に露骨なやりとりを許可する計画を打ち出したことで、急速なユーザー増加とデジタル世界の自由を、安全性および子どもの保護とどう両立させるかを巡る亀裂があらわになった。







