◆目先の利益に飛びつくのは絶対NG! 10億円を蹴った祖母と相場師の曽祖父から学ぶ、究極の選択
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!
イラスト 鳩 さんわ
10億円を断った祖母と、相場を動かした曽祖父
真逆のルーツから学ぶ投資スタイル
投資の世界に「唯一絶対の正解」はありません。女性ママ投資家・ちょる子さんの家庭に代々伝わる、全く異なる2つの投資哲学(インカムゲインとキャピタルゲイン)のエピソードを紹介します。ここから、個人投資家が自分に合った投資スタイルを確立するためのヒントを学んでいきましょう。
「10億円いりません」
金の卵を産むニワトリを手放さなかった祖母
ちょる子さんの父方の祖父は、横浜銀行(現・コンコルディア・フィナンシャルグループ)の株式を大量に保有していました。祖父の死後、銀行側がわざわざ「10億円」という巨額で買い取りを打診してきたそうです。当時の貨幣価値を考えれば、普通なら迷わず飛びつく金額でしょう。しかし、祖母の決断は「売らない」でした。
理由はシンプルで、「売ってしまえば一度に大金が入るが、持っていれば毎年数千万円の配当金が入り続けるから」です。この一件を目の当たりにした父親は、「株とは一度買ったら売ってはいけないもの(=バイ・アンド・ホールド)」という確固たる投資観を持つようになりました。
個人投資家にとって、これは「インカムゲイン(配当収入)」の極意を教えてくれます。目先の大きな利益に惑わされず、継続的なキャッシュフローを生み出す「金の卵を産むニワトリ」を大切に育て、決して手放さない。これが、日々の生活を豊かにし、暴落時にも心を安定させる長期投資の土台となります。
相場を動かした曽祖父
機動的に利益を狙う母の血脈
一方で、ちょる子さんの母親の投資観は、父親とは正反対でした。母方の曽祖父は、かつて米相場で莫大な財を成し、新聞で「相場を動かす人物」として紹介されたほどの相場師でした。その血を受け継いだ母親は、「安く買って高く売る」ことを得意とし、先物やオプション取引なども駆使して頻繁に売買を繰り返すアクティブなトレーダーだったのです。
このスタイルは、「キャピタルゲイン(値上がり益)」を追求する投資法です。市場の歪みやトレンドを敏感に察知し、資金を機動的に回転させることで、資産を大きく拡大させるポテンシャルを秘めています。
自分の「投資の目的」に合わせてスタイルを選ぶ
「絶対に売らない父」と「頻繁に売買する母」。この極端な2つのルーツは、投資手法に絶対的な優劣がないことを示しています。
個人投資家にとって大切なのは、「自分は何のために投資をするのか」を明確にすることです。定期的な現金収入(配当金)で生活の基盤を固めたいのか、それともリスクを取ってでも資産の最大化(値上がり益)を狙いたいのか。自分の性格やライフステージに合わせて、ブレない投資哲学を築くことこそが成功への近道です。
※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。






