◆大損のワースト1は「もっと上がるはず」…毎日2万円でコツコツ勝つ母の、ぐうの音も出ない教え
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!
イラスト 鳩 さんわ
正反対の投資法から学ぶ
ブレない「マイルール」が資産を築く
投資の世界において、「絶対に正しい唯一の手法」というものは存在しません。
ママ投資家・ちょる子さんの両親が実践していた「正反対の不動産投資」と、母親の「先物取引での徹底したルール管理」のエピソードを通じて、個人投資家が相場で勝ち残るための「自分だけの投資哲学」を持つ重要性についてお伝えします。
王道を行く父
質と立地にこだわる「優良資産投資」
ちょる子さんの父親は、不動産投資において「大手ハウスメーカーによる、好立地の新築物件を買う」という王道のスタイルを貫いていました。例えば2014年、超都心である渋谷駅前や南青山に合計2億円の新築物件を購入しました。その後、都心の不動産価格の高騰により物件価格は倍以上になり、投資としては大成功を収めています。
初期投資が高額であっても、圧倒的な希少性や質の高さを誇る「優良資産」に狙いを定めて保有し続けることで、結果的に大きな果実を得られるという点。これは株式投資における、優良企業の株を長期保有する「クオリティ株投資」にも通じる王道の考え方です。
徹底して安く買う母
取得単価を抑える「バリュー投資」
一方で、母親の投資観は父親と正反対でした。彼女は父の高額な新築投資を「バカみたい」と一蹴し、自身は競売に出ているような格安物件を現金で購入することを得意としていました。「不動産は高額であればあるほど、その後の資金回収が大変になるため、できる限り取得単価を下げるべきだ」という極めて合理的な考えからです。
どんなに素晴らしい資産でも、高値で掴んでしまえばリターンは低下し、リスクは跳ね上がります。徹底的に安く買い、資金回収のハードルを下げる姿勢は、株式投資における「バリュー(割安株)投資」の基本であり、手堅く資産を増やすための強力な防具となります。
欲をコントロールする
マイルールと「利確」の徹底
さらに母親は、リスクが高いとされる先物取引も行っていました。注目すべきは彼女の徹底したスタイルです。「もっと上がるはずだ」と欲張ることは決してせず、「毎日2万円稼ぐ」という明確な目標を立てて、その金額に達したら淡々と利益確定(利確)を繰り返していました。
この売買が非常に上手く、ルールを徹底した結果、相場環境の波に乗り、例外的に1ヶ月で1000万円もの利益を上げることもあったそうです。
個人投資家が相場で失敗する最大の原因は「欲」による判断ミスです。「あと少し上がるかも」という欲求を捨て、あらかじめ決めたマイルールに従って確実に利益を確定していくこと。この「欲のコントロール」こそが、相場から退場せずに大きな資産を築くための秘訣と言えます。
夫婦で全く異なる手法であっても、それぞれが自分の投資哲学(ルール)を確立し、それを徹底することで成功を収めています。他人の真似ではなく、自分に合ったルールを見つけることの大切さが、このエピソードから学べるはずです。
※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。






