◆トランプ相場でパニック売りはダメ! 育休ママが気づいた最強の法則とは?
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!
イラスト 鳩 さんわ
激動の相場から学ぶ「値動き」の活用法
ただ待つ投資からの進化
育児の合間の静かな時間。すやすやと眠るわが子の傍らで、ママ投資家・ちょる子さんは、毎日スマホの株価チャートと睨めっこをしていました。
当時の世界経済はまさに激動の渦中。第1次トランプ政権の真っ只中で、大統領のSNSでの発言1つで米国のNYダウが乱高下し、それに連動して日経平均株価も数百円単位で動くのが当たり前の時代でした。この激しい相場の波から、彼女は投資家として次なるステップへと進化する重要な気づきを得ます。
政治リスクと市場の
ボラティリティ(変動率)を理解する
ちょる子さんが約2000万円という大金を投じていたのは、半導体製造装置の世界的企業である東京エレクトロン(8035)でした。同社は1株あたりの株価水準が高い「値がさ株」であり、要人の発言などに端を発する世界的な荒波の中、1日でプラスマイナス500円、つまり1日で1000円もの値幅で株価が上下する激しい動きを見せていました。
個人投資家にとって、政治リスクやマクロ経済のニュースで相場が乱高下するボラティリティ(価格変動)は、しばしば「恐怖」の対象となります。しかし、市場全体が外的要因で揺さぶられている事実を客観的に把握できていれば、不必要なパニック売りを防ぐことができるのです。
長期の観察で見えてくる
「銘柄ごとの癖」
ちょる子さんの優れていた点は、このダイナミックな値動きから目を背けるのではなく、数ヶ月間にわたって毎日ひたすら観察し続けたことです。
多くの銘柄に手を出して散漫になるのではなく、自分が大金を投じた特定の1銘柄のチャートを毎日定点観測することで、「どの程度のニュースでいくら動くのか」「どこまで下がったら反発しやすいのか」という、その銘柄特有の「リズム」や「癖」が手に取るようにわかるようになります。
この地道なウォッチングこそが、投資において他の参加者に差をつける圧倒的な優位性(エッジ)を生み出します。
「ただ持つ」から「波に乗る」への進化
数ヶ月間、激しく上下するチャートを観察し続けたちょる子さんの中に、やがて1つの感情が芽生えます。「これだけ動くのなら、ただ持っているだけじゃなくて、この波に乗ることはできないだろうか?」という、「もったいない!」という思いでした。
「買ったら売るな」という長期保有は確かに投資の王道ですが、資金効率をさらに高めるためには、ボラティリティを逆手にとって利益を重ねるアプローチも有効です。彼女はただの「受動的な保有者」から、相場の波を乗りこなす「能動的な投資家」へと、自らの殻を破ろうとしていたのです。
市場の荒波を「リスク」として恐れるか、それとも「チャンス」として波乗りを楽しむか。徹底した観察が、その両者を分ける鍵となります。
※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。




