米連邦準備制度理事会(FRB)は公式には依然として、いつ、どの程度再び利下げするかに焦点を当てている。だが非公式には、雰囲気が変わった。FRBの次の動きは利上げとなるかもしれない。「かもしれない」という点を強調しておく。これはFRBや私個人の基本シナリオではない。しかし、三つの要因がそのリスクを高めている。第一に、インフレ率はFRBの目標である2%を頑固に上回ったままだ。第二に、原油価格の急騰が、需要をあまり減速させることなく、インフレを目標からさらに遠ざける可能性がある。第三に、金利はFRBが2024年に金融緩和を開始して以来大幅に低下しており、一部の指標ではさらに低下している。FRBは最近の会合で、引き続き利下げモードにあることを確認した。当局者らは年内に0.25ポイントの利下げ、来年さらに1回の利下げを見込んでいる。しかし、ジェローム・パウエル議長は記者会見で、インフレが低下することが利下げの条件だと述べた。