職場で良好な関係を築くビジネスパーソンの様子写真はイメージです Photo:PIXTA

「コミュ力が高い人」と聞くと、場を盛り上げたり、滑らかに話したりできる人を思い浮かべがちだ。そうした力は仕事の成果にも直結するのだろうか。ビジネスの現場で本当に求められている「コミュ力」とは。※本稿は、コピーライターの荒木俊哉『聞き出せる人が、うまくいく。』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。

仕事に必要な「コミュ力」と
飲み会で活きる「コミュ力」の違い

「聞く」という行為を捉え直すために、コミュニケーション能力、いわゆるコミュ力について一緒に考えていきましょう。

 私たちが日常的に「あの人はコミュ力高いからね~」と話すようなコミュ力は、いわゆる「飲み会的なコミュ力」と言い換えてもいいかもしれません。

 気の利いた返し、楽しげな雰囲気、場を盛り上げる力――そういったもので構成されているのが飲み会的コミュ力です。

 一方、仕事で求められるコミュニケーション能力に、飲み会的コミュ力はあまり必要ない、と私は考えています。

 当意即妙なやり取りで打ち合わせの時間が楽しくなる、という意味での効能はもちろん多少はあるでしょう。その意味で、「飲み会的コミュ力」は仕事の円滑化には少しは役立ちますが、仕事の場における本質的な課題解決には、それとは別の「仕事的コミュ力」が不可欠です。果たして「仕事のコミュ力」とは何でしょうか?

 私の考える「仕事的コミュ力」は、前述した飲み会的コミュ力とはまったく異なる3つの力によって成り立っています。

 1つ目は、相手の思いを推察する想像力。

 2つ目は、相手の言葉を掘り下げて問いかける質問力。

 3つ目は、話の内容を整理する構成力。