個人投資家の間で大きな支持を集めるのが『株トレ』シリーズです。シリーズ第2弾の『株トレ ファンダメンタルズ編』では、60題のクイズを通じて「業績や財務の読み方」を学べます。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

イラン戦争長期化で景気後退懸念、株で生き残る「1つの戦略」Photo: Adobe Stock

景気後退懸念が高まる中で、個人投資家にできること

 3月以降、日経平均は大きく下落しています。イラン戦争の長期化懸念や、原油・天然ガス価格の高騰を背景にインフレ懸念が強まり、「景気の後退」への警戒感が高まっています。

 窪田さんはファンドマネジャー時代、景気後退が意識される局面ではポートフォリオのリバランスを行っていたとのこと。負けを小さくするため、景気敏感株を売り、ディフェンシブ株を買っていたと語っています。

景気敏感株、ディフェンシブ株とは?

 景気変動の影響を大きく受ける銘柄を「景気敏感株」、不況期でも業績があまり悪化しない銘柄を「ディフェンシブ(景気中立)株」と言います。

 一般的に、業種ごとに次の表のような傾向が見られます。

イラン戦争長期化で景気後退懸念、株で生き残る「1つの戦略」『株トレ ファンダメンタルズ編』より

 この表では、上に位置するほど景気敏感株が多く、下に行くほどディフェンシブ株が多くなります。

「素材・市況」と呼ばれる業種は、景気敏感度が高い傾向があります。続いて、「輸出・加工」の業種は、景気の影響を受けやすい銘柄が多くなります。

「金融」は、近年ではディフェンシブ寄りですが、かつては景気敏感度の高い業種でした。大手金融機関は、2000年代初頭まで不良債権問題を抱えていたため、景気に敏感な動きをしていました。

 表の下の方の業種ほど、景気敏感度が低くなります。「内需・公共」や「IT・消費サービス」のセクターでは、相対的にディフェンシブ銘柄が多く含まれます。