カリフォルニア州クパチーノの本社で撮影したアップルの試作品 Photography by Poppy Lynch for WSJ
【カリフォルニア州クパチーノ】アップルマニアなら誰もが興奮で気絶しそうになるような物で満たされた部屋で、初代iPhone(アイフォーン)の内部が、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の目の前に広げられていた。
クック氏は数十年ぶりにその試作品を見つめていた。まな板ほどの大きさの回路基板の塊で、リンゴを数個切るのに十分な大きさだ。彼が最後にそれを見たのは、全てが小型化されてiPhoneに詰め込まれる前のことだった。あまりに昔のことで、その試作品はまだアップルの最も価値ある製品に変身するのを待っている段階だった。
「とてもクールだ」と彼は言った。
原始的なiPhoneの内部を称賛するクック氏は、ガレージで創業し米国で最も象徴的な企業に成長したアップルの歴史をたどる人工物に囲まれていた。
アップルII、マッキントッシュ、そしてスティーブ・ジョブズ氏がサインしたボンダイブルーのiMac。初代のiPod、iPhone、iPadにもジョブズ氏のサインがある。伝説的なCM「1984」の絵コンテ、アップルのレインボーロゴの色彩検討資料、そして同社の指針を示す重要なメモの草稿もあった。「ゴミ箱」「爆弾」「ハッピーマック」といったマッキントッシュのアイコンのデザイン案さえあった。







