「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。その中から「ちょうどいい声の大きさで話そう」という項目を取り上げる。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【外出先で差がつく】「育ちがいい人」の親が必ず教えていた、“たった1つのふるまい”Photo: Adobe Stock

結婚式で響く我が子の声

会社の先輩から、こんな話を聞いた。
親戚の結婚式に、家族で出席したときのこと。
「ぜひ家族で」と声をかけてもらい、5歳のお子さんも一緒に連れていったという。

式場は厳かな空気に包まれていて、親族や来賓が静かに席についていた。
普段とは違う雰囲気に、先輩自身も少し緊張していたらしい。
やがて新郎新婦が入場し、会場がしんと静まり返る。

カメラのシャッター音さえ控えめに響くような、その瞬間だった。
お子さんが、いつもの調子でこう言った。

「ねえ! いつ始まるの!? まだなの!?」

思った以上に、その声が会場に響いた。
一瞬、周囲の視線がこちらに集まる。
先輩は心臓がドキッとするのを感じながら、とっさに「しーっ」と小さな声で止めた。

けれど、お子さんは、なぜ止められたのか分かっていない様子だった。
あとから先輩は、こう話していた。

「“声の大きさ”って、ちゃんと教えてなかったかもしれないなって、はじめて思ったんだよね」

ちょうどいい声の大きさで話そう

大人でも突然大きな声で話し始めたり、逆に声が小さくて何を言っているのかわからない人もいたりする。
その場にあった声の大きさで話すことは、大人でも難しいことなのだ。

大人になっていく上で必要な93のおやくそくを収録したまいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』という本がある。そのなかには、「ちょうどいい おおきさの こえで はなそう」という項目がある。

【外出先で差がつく】「育ちがいい人」の親が必ず教えていた、“たった1つのふるまい”『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・0のこえ しーっ! なにも おとを ださない。
・1のこえ ひそひそ……となりの ともだちにだけ きこえる こえ。
・2のこえ まわりの ともだちと なかよく おしゃべりする こえ。
・3のこえ クラスぜんたいに はっぴょうするときの こえ!

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.135より引用)

声の大きさは、生まれつきではなく、あとから身につけるものだ。

「ちょうどいい声で話す」
たったそれだけのことが、外での印象を大きく左右する。

だからこそ、早いうちに教えておきたい。