「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。その中から「スマートフォンやタブレットを使う時間を守ろう」という項目を取り上げる。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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例外を許してしまったばっかりに……
「スマホがないと静かにしてくれなくてさ」
年中さんのお子さんがいるママさんの悩みだ。
平日の夕方、帰宅ラッシュの電車。
お子さんが通っている保育園は自宅から3駅先にあり、電車で通園している。
その中で、お子さんがこう言った。
「ねえ、まだ? つまんない」
だんだん足をバタつかせたり、声が大きくなっていったりしたそうだ。
いつもはスマホを見せていなかったのだが、その日は特に人が多くこれ以上騒ぐと迷惑になる。
焦って、バッグからスマホを取り出し渡した。
「これ、ちょっとだけね」
画面を見た瞬間、お子さんはピタッと静かになった。
その日は、それで乗り切れた。問題は、その次の日だった。
別日、同じように電車に乗ると、ドアが閉まった瞬間にこう言ったという。
「スマホは? 昨日みたいに貸してよ」
「今日はダメ」とそのママさんが伝えたところ、
「昨日はいいって言ったじゃん」お子さんは不満そうな顔をして、さらに声を大きくした。
多くの親は、「今日はダメ」となんとか押さえ込もうとしてしまうだろう。
でも、子どもからすれば理不尽だ。
昨日はOKだったのに、今日はダメ。その基準がわからない。
「すぐにスマホを渡しちゃったのが失敗だった。電車で騒げばスマホを渡してもらえるって学習しちゃうよね。」
そのママさんはこんな風に話していた。
スマホやタブレットを使う時間を守ろう
大人でも、スマホに依存している人はたくさんいる。そして何より大事なのは、「スマホと向き合う習慣をどうつくるか」だ。
一度の例外は、子どもにとっては“ルールは破ってもいい”という認識につながる。
だからこそ、最初に決めた基準を、親子でブレずに守れるかどうかがすべてを分ける。
小学校入学前後から知っておきたいルールや習慣を93個紹介している本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「スマートフォンやタブレットをつかうじかんをまもろう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
① スマートフォンを つかう じかんを きめよう。
② タイマーを セットして じかんに なったら おわりにする。
③ やくそくした じかんを まもった じぶんを ほめよう。
④ スマートフォンの ほかにも たのしいことは あるよ。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
保護者向けのメッセージには、「スマートデバイスの利用には、一貫したルールが必要です。ルールを決めたら今回だけいいよと特別扱いをせずに、必ず守らせましょう。」とある。
スマホを使いすぎると、なぜダメなのかを親から子どもに伝えられるようにしたい。
また、スマホ以外にも、おしゃべりをしたり、本を読んだりする楽しさもあることを伝えられるとさらに良いだろう。
「スマホ依存」の状態になる前に、親子でデジタルデバイスの使い方を一緒に確認することをおすすめしたい。









