夫婦にとって、子どもの将来を考えるのは大切な共同作業です。しかし、夫もしくは妻が全く真剣に考えてくれず、イライラを募らせているケースも目にします。このような相手にどのような伝え方をすれば、真剣に向き合ってくれるようになるのでしょうか?『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、子どもの進路を考えてくれない夫に対する効果的な「伝え方」を教えてもらいました。(構成/伊藤理子)
Photo: Adobe Stock
「もっと、子どもの進路を真剣に考えて!」
そろそろお受験シーズン。小学校受験はまさに今が佳境であり、中学校受験の場合は年明けの本番に向けて進路や受験先を具体的に検討しているところかと思います。
子どもが大きくなったら、進路は本人に選ばせたいですが、小学校・中学校受験の場合は、親がある程度考えサポートする必要があるでしょう。
しかし、パートナーが全然子どもの進路を考えてくれない…という悩みを抱える人は少なくありません。「子どもの自由に任せようよ」「まだ早いんじゃない?何とかなるでしょう」などと返され、「子どもの将来にかかわることなのに!」とイラっとした経験のある人も多いのではないでしょうか?
とはいえ「もっと、子どもの進路を真剣に考えて!」と怒ったところで、ユルっと流されてしまうのがオチでしょう。「そんなに進路のことばかり言ったら、子どもがかわいそうじゃん」「なんで一人で熱くなってるの?」など、まるでこちらが悪いかのように扱われるのも悔しいものです。
「チームワーク化」「あなた限定」という2つの技術を使った伝え方
では、どのように伝えれば、真剣に考え、向き合ってくれるのでしょうか。例えばこのような伝え方があります。
◎「サトルの進路について、一緒に考えてくれない?サトルも、あなたになら相談しやすいこともあると思うの」
これは、「チームワーク化」「あなた限定」という2つの技術を使った伝え方です。
人は「一緒に◯◯しよう」と言われると、つい誘いに乗りたくなるものです。ちょっと面倒なことであっても「一緒に」というだけで、「ならばやってみようかな」と思ってもらいやすくなります。
そして、人は「あなた限定」の言い方をされると嬉しさを覚え、多少面倒くさいことでも前向きに受け入れようとします。「サトルも、あなたになら相談しやすいこともある」と相手を特別扱いすることで、「自分になら言いやすいということであれば、考えてみよう」と気持ちよく対応してくれると思われます。
このように伝え方を工夫しても、劇的にとまでは変わらないかもしれません。しかし、これまでよりは前向きに、進路を考えてくれる可能性が高まるでしょう。少なくとも、子どもの進路のことでイラっとしたり、夫婦喧嘩をしたりする機会はぐっと減ると思います。







